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次亜塩素酸水溶液とは？

厚生労働省が指定する食品添加物「次亜塩素酸水溶液」と液性が同じものです。主要成分である「次亜塩素酸」は、人体の体外から侵入してきた細菌を退治するために、血液中の白血球が作り出す抵抗物質と同じです。身体に安全でありながら、驚きの除菌・消臭効果を発揮します。わが国では平成14年6月に、食品添加物として指定されており、使用基準及び成分規格が定められています。

２０２０年６月２６日付書簡にて、厚労省・経産省・消費者庁の三省庁は、「濃度及びpH値が同じであれば、電気分解方式・二液混合方式・紛体還元方式いずれの製法であっても同等の次亜塩素酸水溶液であること」と正式に発表されました。次亜塩素酸水溶液はその安全性と高い除菌力により様々な分野、日常の中で活用されております。水道水・プール・温泉・食品業界等などが上げられます。我々が食するカット野菜の９割は次亜塩素酸水溶液で洗浄されているのは代表的な例と言えるでしょう。また、食品衛生法で定められている鮮魚貝類の殺菌衛生も次亜塩素酸水溶液が活用されております。

次亜塩素酸水溶液は「すぐに変化してしまう」「不安定」というイメージもありますが、逆に言うと紫外線にさえ当てなければ非常に安定であり、そのため水道水の殺菌にも使用されているのです。 世界中で今なお猛威を振るう新型コロナウィルスに対する除菌液として、次亜塩素酸水溶液が有効であるとＮＩＴＥ（製品評価技術基盤機構）が正式に認めました。諸外国では次亜塩素酸水溶液の噴霧や散布を要人との面会時のマニュアル化し、また、街全体の大規模除菌活動にも用いております。

次亜塩素酸水溶液と次亜塩素酸ナトリウムの違い

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水溶液とは名前は似ていますが全く違うものです。

●次亜塩素酸ナトリウム

厚生労働省のチラシ「新型コロナウイルス対策　身の回りを清潔にしましょう。」では塩素系漂白剤での消毒が紹介されています。この塩素系漂白剤が次亜塩素酸ナトリウムになります。ボトルには「混ぜるな危険！」と書かれており、人体にはつかえず、もちろん噴霧して吸い込んだり目に入ると非常に危険です。濃度0.05%に薄めたのちに布マスクを浸けて消毒したり、キッチンペーパーなどに含ませて手すりやドアノブ等を消毒するのに用います。金属を腐食させるので手すりやドアノブ等が金属の場合は拭いたのちに必ず水拭きが必要になります。また、使用時は必ず換気が必要です。ですので、絶対に人やペットの居るところでスプレーしたり、加湿器に入れての噴霧はできません。

●次亜塩素酸水溶液

次亜塩素酸水溶液は人体や環境への安全性は高いとされています。次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの濃度とph値の違いで強酸性次亜塩素酸水・微酸性次亜塩素酸水・弱酸性次亜塩素酸水にわけられます。どれも除菌効果がありますが有効成分の次亜塩素酸の濃度が下がると除菌液としての効果が薄れるので商品ごとに使用期限や使用方法をしっかり確認する必要があります。

正しい次亜塩素酸水溶液をご購入いただくために

今回の新型コロナウイルス発症により、多くの次亜塩素酸水溶液が販売されており、pHや濃度など非常に不安定な商品が販売されているのも事実です。 安ければ良いと購入しても実際は全く効果のない次亜塩素酸水溶液の場合も多くあります。正しい次亜塩素酸水溶液をご購入していただく為にも以下の内容を知っておきましょう。

次亜塩素酸水溶液を生成する方法は多種多様ありますが、大別すると3つの方法があります。　①　電解方式　②二液混合方式　③粉体還元方式　です。

どの方式に於いて生成された次亜塩素酸水溶液でも水溶液中に存在する遊離有効塩素濃度とpH値が同じであれば「非乖離の次亜塩素酸の存在比率」は変わりません。仕上がった水溶液の品質に格差はありません。多種多様な製造方法の元、各メーカーが商品を製造、出荷しています。

濃度やpH値の違い、容器も様々で、利用する際の希釈倍率や保管方法にも違いが見受けられます。また、次亜塩素酸水溶液は塩素系の特徴である保存状態に於ける経時変化や、紫外線による劣化等、購入にあたって考慮しなくてはならないことがあります。当社では、正しく安全にかつ有効的に利用するために以下のことを考慮して商品を出荷しております。

① 　製造元と製造方法が明記されている事

② 　主たる原材料が明確に記されている事

③ 　製造年月日が記載されている事

④ 　出荷時の有効塩素濃度とpH値が記載されている事

⑤ 　取扱説明書による、用途に合わせた適切な希釈法が表示されている事

⑥ 　正しい保管方法や注意書き等の説明書が明記、或いは添えつけてある事

⑦ 　粉体還元商品に関しては還元時の濃度とpH値が適切に記載されている事